【実例あり】高圧電力をとにかく安くする方法とは？新電力に切り替える事で大幅な経費削減が可能

高圧電力を使っているが「とにかく電気代を少しでも安くしたい」という企業の方は大勢いらっしゃると思います。

ただ毎月の使用する電力量の節約は難しい。

そんな方に向けて今の電気の現状と、今後の見直しについて今やるべき事をお伝えします。

是非最後まで読んで下さい。

高圧電力の基礎知識

契約電力50kW以上の需要家は原則「高圧電力」を契約する必要があります。

	高圧小口	高圧大口	特別高圧
契約電力	50kW以上500kW未満	500kW以上2,000kW未満	2,000kW以上

高圧電力は、標準電圧6600Vの電力を変電設備を通して事業所内で変圧して需要することを言います。

契約電力は、50kwから2000kw未満に該当する契約種別になり、2000kW以上は特別高圧という分類になります。

高圧電力と低圧電力の違い

基本的に、使用電力が50kW以上なら高圧受電契約、50kW以下なら低圧受電契約になります。

また、高圧電力と低圧電力では受電方法が異なります。
低圧電力は発電所から超高圧変電所、一次変電所、中間変電所、配電用変電所などを経由し電圧を下げながら送られてきます。そして、最終的に電柱上の変圧器で100ボルトか200ボルトになって、住宅などに電気が供給されます。

一方、高圧電力は中間変電所からダイレクトに各施設へと電気が届き、キュービクルという変圧器を通って、施設で使える100Vや200Vの電気に変圧します。

高圧電力を使うためのキュービクルとは

マンションなどの外側に設置され「触るな危険」等の注意書きがされている箱状の装置を見たことがありますか？

あの大きな金属に収められた機械をキュービクルと言い、発電所から送られてくる6,600V（ボルト）の高圧電力を受電し、100Vや200Vに変圧した上で施設内の各所に配電しています。

高圧電力の電気料金の仕組みを解説

毎月の電気代の計算方法について

高圧電力の電気料金の計算式は、次のようになります。

電気料金＝基本料金＋電力量料金＋再生可能エネルギー発電促進賦課金（再エネ賦課金）±燃料費調整額

基本的に低圧電力と変わりません。

高圧電力の基本料金について

高圧電力の基本料金は、以下の計算式で決まります。

基本料金＝料金単価×契約電力×力率(0.85%)

基本料金単価は、電力会社の契約メニューによって異なります。

契約電力とは？

契約電力とは、電力会社との契約上、使用出来る最大電力のことです。契約電力が500kW未満の「高圧小口」の場合は、直近12か月の最大使用電力量で決まる「実量制」で決まります。直近12ヵ月の使用電力量のうち、最も高い月の数値（kW）が契約電力として設定される仕組みになっています。

最大需要電力が500kw以上の規模の需要家は、電力会社との協議のもと契約電力が決定します。

力率とは？

力率とは、電源から送り出される電力に対する実際に消費された電力の割合です。

電源から実際に送り出される電力に対して、実際どれくらい電力が消費されたのかを表します。
力率割引は基本料金に適用される割引です。電力会社の立場からすると、電源から送り出したのに使われなかった電力は実際に使われていない電力なので、請求することができません。

【東北電力】高圧電力の値上げについて

東北電力は2023年4月1日から、単価の大幅値上げがありました。

値上げ額は下記の通りです。

	値上げ前	値上げ後（2023年4月1日～）
基本料金（円/kW）	1,679.70 円	2,031.70 円
電力量料金（円/kWh）	多季 15.68円 夏季 16.88円	多季 31.77円 夏季 32.97円

※まだ上記の基本料金になって居ない事業者の方は、現在の契約期間満了後に自動的に切り替わる為、値上げ時期はそれぞれ異なります。

業務用電力はほとんどのプランが「夏期」「夏期以外」で料金が分かれています。エアコンの使用などで消費量が増える「夏期」は料金料金が割高で、それ以外は若干安く設定されています。
（「夏季」とは、7月1日から9月30日までの期間をいい、「その他季」とは、「夏季」以外の期間をいいます。）

【東北電力】高圧電力の電気代を計算してみよう

東北電力エリア

例）
契約メニュー：業務用電力
契約電力 ：80kW
力率 ：100％
ご使用電力量：ひと月5,000kWh
使用月 ：多季
燃料調整費 ：-8.85円（2023年7月燃料調整費・国による電気料金軽減措置3.5円/kWh引きを含む）

基本料金
2031.70円×80kW＝162,536円
（力率が85％の場合はここで0.85を掛ける）

電力量料金
31.77円×5,000kWh＝158,850円

再エネ賦課金
1.4円×5,000kWh＝7,000円

燃料調整費
-8.85円×5,000kWh＝-44,250円

合計電気料金　203,686円／月

【高圧電力】新電力の料金の調べ方

基本料金や料金単価は、各電力会社によって異なります。これは、各電力会社のHPで公開されているケースもありますが、実はほとんど非公開になっているのが現状です。

見積りを行う事でこの問題は解決しますが、まず高圧電力を扱っている電力会社を探し、電力会社を絞り、毎回見積りを取り、更に見積後に来る営業電話。

何社も見積りをしたいところですが、時間もかかり、なかなか大変なのが現実です。

【実例あり】東北電力と新電力はどちらがおすすめ？

東北電力エリアには、高圧電力を扱っている新電力も存在します。

以下は、実際に東北電力から切替えた新潟県の福祉施設のオーナー様削減額です。

「軽い気持ちで見積りを取ったら年間61万円も安くなった」

・高圧電力は使用量が多いから新電力にするのが不安だった。
・見積りや手続きも面倒だと思ってなかなか踏み出せなかった。
・悪い会社や代理店がいるから何を信じれば良いのか分からなかった。

新電力業界では電気代の価格競争が常に起こっている状態です。
更に、調べれば調べるほど電力会社は出てきますし、現在は窓口が閉まっている場合も多くあります。
何を調べたら…どの数字を入力したらいいのか…など電気は現在どんどん複雑になっています。

そんな時にお問い合わせを頂き、電力アドバイザーの資格を持っている私が直接訪問させて頂き、電力会社切り替えのサポートをさせて頂きました。

企業は電力会社を切り替えることが最大の削減方法

数多くの新電力の中から使用量や金額に合っていて、更に安い電力会社を選ぶのはとても難しいです。

更に「切り替えて終わり」では、今後何かあった時に不安に思われることでしょう。

弊社では、可能な限り訪問し、顔を見てサポートしたいので、東北エリア限定で電力会社のご案内をしております。

「案内して終わり」ではありません。

電気の事なら何でもご相談下さい。